EIZOは、Apple M1チップ搭載のMac製品と同社のディスプレイの接続互換表を更新した。
本誌でも2020年12月に既報の通り、ディスプレイ出力時にカラーフォーマットがYUVリミテッドレンジ出力になるなど、さまざまな制約があった。
この度、EIZO側の検証で、バージョン11.2以降のmacOS Big Sur環境ではカラーフォーマットとカラープロファイルの色域については条件付きで解消されたことがわかった。
同社で動作検証されている機種は、CG279X/CS2740/CS2731(いずれもUSB Type-C接続)、CG2420-Z(HDMI接続)の4モデル。
カラーフォーマット
M1 Mac
Intel Mac
M1 Macから出力される映像信号のカラーフォーマットがYUVリミテッドレンジになることから発生していた階調飛びの症状で、バージョン11.2以降のmacOS Big Sur環境では「音声出入力のない液晶にUSB Type-C/DisplayPortで接続」、または「音声出入力のある液晶で、かつHDMI入力を持たない液晶に接続」の場合に限り、問題は解消された。
なお、ColorEdgeシリーズで信号フォーマット設定機能を持つ製品に関しては、YUV表記のない設定値から選ぶ、ないしはPCモードで使用することでHDMI接続であっても症状が発生しないという。
カラープロファイル
M1 Mac
Intel Mac
カラープロファイルに関しては、色域の不一致は解消されたが、ガンマ値の不一致に関しては解消されていない。
こちらもColorEdgeシリーズで信号フォーマット設定機能を持つ製品に限り、上記方法で対策できるとしている。
また、ColorEdgeシリーズの専用ソフト「Colornavigator 7」のM1対応版も公開されている。
関連リンク EIZOのホームページ ニュースリリース Colornavigator 7
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