ソニー「Xperia 5 IV」
 ソニーは、コンパクト筐体にフラグシップモデル同等の機能を詰め込んだ「Xperia 5」シリーズ最新モデル「Xperia 5 IV」を、国内を含むワールドワイドで発売すると発表した。なお、今回発表された内容はグローバルモデルのもので、国内モデルについての情報は含まれない。
大容量バッテリを搭載しつつ筐体はよりコンパクトに
 Xperia 5 IVは、2021年に発売された「Xperia 5 III」の後継モデルとなる。従来モデル同様に、現フラグシップモデル「Xperia 1 IV」の特徴的な機能を詰め込みつつ、コンパクトな筐体を実現したプレミアムモデルとなっている。

【表】Xperia 5 IV(グローバルモデル)の主な仕様

SoC

Snaodragon 8 Gen1

メモリ

8GB

内蔵ストレージ

128/256GB

外部ストレージ

microSD

ディスプレイ

6.1型有機EL、フルHD+(1,080×2,520ドット)、アスペクト比21:9
HDR、リフレッシュレート最大120Hz

背面カメラ

超広角 : 16mm/F2.2、1/2.5型1,200万画素
広角 : 24mm/F1.7、光学式手ブレ補正、1/1.7型1,200万画素
望遠 : 60mm/F2.4、光学手ブレ補正、1/3.5型1,200万画素
全センサー120fps高速読み出し対応
全レンズ リアルタイム瞳AF、リアルタイムトラッキング、HDR対応20コマ/秒 AF/AE連写、4K 120fpsスローモーション/ハイフレーム動画撮影対応

前面カメラ

1/2.9型1,200万画素
4K HDR撮影対応

5Gネットワーク

Sub-6

オーディオ

フロントステレオスピーカー「フルステージステレオスピーカー」(低音域を含めた音圧向上)、3.5mmオーディオジャック
DSEE Ultimate/360 Reality Audio/360 Reality Audio Upmix/Music Pro

防水・防塵

IP65/68

生体認証機能

電源ボタン一体型指紋センサー

外部ポート

USB Type-C、3.5mmオーディオジャック

ワイヤレスチャージ・おすそわけ充電

対応

バッテリ容量

5,000mAh

サイズ(幅×奥行き×高さ)

67×156×8.2mm

重量

172g

カラー

ブラック、エクリュホワイト、グリーン
 メタルフレームにガラスを組み合わせた本体デザインは従来モデルと同等だが、Xperia 5 IIIでは側面がなだらかなラウンド形状だったのに対し、Xperia 5 IVでは一部ラウンドを残しつつフラットなデザインへと変更されている。
 背面ガラスには、米Corning製強化ガラス「Gorilla Glass Victus」を採用し、強度が高められている。また、光沢仕上げのモデルは用意されず、すべてマット調のフロスト加工が施される。カラーはブラック、エクリュホワイト、グリーンの3色をラインナップ。
 ディスプレイは、Xperia 5 IIIと同じ、フルHD+(1,080×2,520ドット)、リフレッシュレート最大120Hz、HDR表示対応の6.1型有機ELを採用。ただ、最大輝度が約50%向上し、屋外での視認性が高められている。また、動画などの視聴時にフレームごとの輝度や階調を動的に解析し色の再現性を最適化する「リアルタイムHDRドライブ」にも対応する。
 本体サイズは67×156×8.2mm(幅×奥行き×高さ)。従来モデルと同じディスプレイを搭載しつつ、幅、奥行きとも1mmずつ短くなっており、コンパクトさがさらに追求されている。その上で、内蔵バッテリ容量が5,000mAhとXperia 5 IIIより増量。しかも、ワイヤレスチャージ、おすそわけ充電機能も新たに搭載している。バッテリは3年間劣化しにくい仕様で、30分間で約50%の容量を充電できる急速充電にも対応。もちろん、IP65/68準拠の防水防塵仕様も備える。
 なお、重量は172gと、Xperia 5 IIIより4g重くなっている。
 搭載SoCは、Xperia 1 IVと同じ、Snapdragon 8 Gen1を採用。メモリは8GB、内蔵ストレージは128GBまたは256GB。5G通信はSub 6のみ対応。SIMはNano SIMとeSIMのデュアルSIM仕様となる。無線LANはIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6E)準拠。接続コネクタはUSB Type-C。
カラーは、ブラック、エクリュホワイト、グリーンの3色をラインナップ
ブラック
エクリュホワイト
グリーン
筐体はメタルフレームとガラスの組み合わせは従来同様だが、側面フレームは一部ラウンドを残しつつフラットなデザインに変更
ディスプレイは、Xperia 5 IIIと同じ、フルHD+、リフレッシュレート最大120Hz、HDR表示対応の6.1型有機ELで、最大輝度を約50%向上し、「リアルタイムHDRドライブ」にも対応
67×156mm(幅×奥行き)と、本体サイズはXperia 5 IIIより幅、奥行きが1mmずつ短くなった
本体がコンパクトになったが5,000mAhの大容量バッテリを搭載
ワイヤレスチャージ、おすそわけ充電にも対応
背面カメラの望遠レンズは単焦点レンズを採用
 背面カメラは、超広角、広角、望遠の3眼仕様で、Xperia 1 IVに搭載の3D iTOFは省かれている。また、望遠レンズは60mm(35mm換算、以下同)の短焦点レンズとなり、Xperia 1 IVに搭載の光学式望遠ズームレンズは非搭載となっている。サイズなどの関係から短焦点望遠レンズの搭載になったという。
 望遠レンズの仕様は、60mm/F値2.4のレンズと、1/3.5型1,200万画素センサーとの組み合わせとなり、光学手ブレ補正機能も搭載する。
 超広角レンズと望遠レンズの仕様は、Xperia 1 IVと全く同じ。超広角レンズは、16mm/F値2.2のレンズと1/2.5型1,200万画素センサーとの組み合わせ、広角レンズは、24mm/F値1.7のレンズと1/1.7型1,200万画素センサーとの組み合わせとなる。また、広角レンズには光学手ブレ補正機能も搭載。全レンズがZEISSレンズで、T*コーティングが施される点は従来同様。
 イメージセンサーは、全レンズとも120fpsの高速読み出しに対応。これにより、全レンズでリアルタイム瞳AFや秒間20コマのHDR対応AF/AE追従連写、4K/120fpsスローモーション撮影、ハイフレームレート動画撮影などが可能。また、人や動物などの動く被写体をAIで認識して追い続け撮影できるリアルタイムトラッキングにも対応している。
 カメラアプリには、従来同様に「BASICモード」を備える「Photography Pro」を採用。また動画撮影アプリ「Videography Pro」も搭載し、Xperia 5 IV単体でのライブ配信や、外部モニター機能を利用したαなどの外部カメラを利用したライブ配信も可能となっている。
 前面カメラは、撮像素子が1/2.9型1,200万画素センサーを採用。従来よりも大型かつ高画素のセンサーを採用し、4K HDR撮影も可能となった。加えてソフトウェア処理が改善され、前面カメラでの撮影時のボケ味が改善されている。
背面カメラは、16mm超広角、24mm広角、60mm望遠の3眼仕様。Xperia 1 IVとは異なり、望遠レンズは単焦点レンズを採用
背面カメラの全レンズで120Hzの高速読み出しに対応する高速イメージセンサーを採用
人や動物などの動く被写体をAIで認識して追い続け撮影できるリアルタイムトラッキングに対応
動画撮影アプリ「Videography Pro」を搭載し、Xperia 5 IV単体でのライブ配信や、外部モニター機能を利用したαなどの外部カメラを利用したライブ配信が可能
前面カメラは撮像素子が1/2.9型1,200万画素センサーとなり、4K HDR撮影が可能となった
ゲームのライブ配信機能や高音質録音機能も搭載
 ゲーム関連機能では、ディスプレイのリフレッシュレートが最大120Hzで、フレーム間に黒の画像を差し込むことで240Hz相当の残像低減技術の搭載や、240Hzのタッチサンプリングレートといった機能を引き続き搭載。その上で、Xperia 1 IV同様に、オリジナルアプリ「ゲームエンハンサー」にライブストリーミング機能を新たに搭載。視聴者のコメントをオーバーレイ表示させながらゲームをプレイしたり、ライブ配信時の画面レイアウトの簡易的なカスタマイズも可能となっている。
 オーディオ機能では、新構造の「フルステージステレオスピーカー」の採用により音のクリアさと音圧を向上。音圧は最大約30%向上し、低音域(100~200Hz)の音圧はさらに20~50%向上。また、スピーカーユニットを専用エンクロージャーに搭載することで、筐体の振動による不要な音を抑制することで、クリアなサウンドを実現しているという。
 Xperia 1 IVに搭載されている、プロスタジオで録音したかのようなクオリティのレコーディングが体験できる「Music Pro」も搭載される。
 このほか、3.5mmオーディオジャック、ハイレゾオーディオ、LDAC、ソニー独自の立体音響技術「360 Reality Audio」や「360 Spatial Sound」なども引き続き対応している。
「ゲームエンハンサー」を利用したゲームプレイのライブストリーミングに対応
視聴者コメントのオーバーレイ表示や、ライブ配信時の画面レイアウトの簡易的なカスタマイズも可能
新構造の「フルステージステレオスピーカー」の採用により音のクリアさと音圧を向上
プロスタジオで録音したかのようなクオリティのレコーディングが体験できる「Music Pro」も搭載
 周辺機器としては、スタンド付の専用カバー「Style Cover with Stand」を用意。横画面での動画視聴時に便利な背面に開閉式スタンドを備える。また、抗菌と層により特定の細菌の増殖も抑制される。こちらも、本体カラーに合わせた3色が用意される。
周辺機器として用意される、スタンド付専用カバー「Style Cover with Stand」
横画面での動画視聴時に便利な開閉式スタンドを背面に用意

関連リンク ソニーのホームページ

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投稿者 Babaske

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