ROG Phone 5
 ASUS JAPAN株式会社は、5G対応のフラグシップゲーミングスマホ「ROG Phone 5」を5月28日より順次発売する。価格は16GBモデルが11万4,800円、12GBモデルは6月4日発売で9万9,800円。
 Android 11をベースとし、独自のROG UIを採用。SoCはQualcommの現行の最上位であるSnapdragon 888を搭載することに加え、16GBまたは12GBの大容量メモリを備えており、ストレージもUFS 3.1 256GBを実装。他社製のフラグシップ機よりも高いCPU性能とグラフィックス性能を発揮可能とする。
 ディスプレイは6.78型のSamsung製AMOLEDで、解像度は2,448×1,080ドット、リフレッシュレート144Hz、応答速度1msの高速表示をサポート。さらに、タッチサンプリングレート300Hz、タッチ入力遅延24.3msを実現した。HDR10+対応やDelta E 1未満の色域といった点も特徴。ディスプレイ上に指紋認証センサーも内蔵する。
 カメラは3眼でメインが6,400万画素の広角、サブが1,300万画素の超広角と500万画素のマクロ。前面カメラは2,400万画素を搭載。
 今回、初めて筐体の中央にCPUを置く配置を取り入れた。これによりユーザーが操作中に熱を感じにくいというメリットがあり、アルミフレームとベイパーチャンバー、グラファイトシートを組み合わせて効率的に冷却を行なう。さらに、この構造のために、バッテリを2つに分けており、3,000mAh×2の6,000mAhとするなど、高い技術力を要求される実装を実現した。
 ROG Phoneシリーズの特徴でもある外付けクーラーは「AeroActive Cooler 5」へと進化し、CPUを中央に配置する構造と相まって冷却能力を従来よりも高めた。CPUの場合は最大10℃、表面温度は最大15℃低下可能になったとする。これにより、ゲーム中の温度上昇による性能低下を防ぎ、高いフレームレートを保持できる。なお、今回のAeroActive Cooler 5は別売で5,980円となっている。
Aero Active Cooler 5(3,980円)
 独自のオーバークロック機能として「X MODE」も搭載。ROG Phone 5の本来の性能を発揮する機能で、CPUとGPUの高クロック動作、ディスプレイのリフレッシュレート向上、タッチ操作の入力感度向上、そしてネットワーク通信を安定化させるHyperFusionが有効になる。「X MODE+」も用意されており、こちらはAeroActive Cooler 5を装着することで利用できる。
 さらに、ユーザー自らがCPU/GPUのクロックやリフレッシュレートを設定可能な「アドバンスド」モードや、ゲーム毎にCPUやメモリクロックなどを細かく設定できる「HARDCORE TUNING」を提供する。
 ROG Phone 5では、本体の上側面と下側面にスピーカーを搭載し、デュアルフロントステレオスピーカーとして動作。従来よりも35%大型化し、12×16mmの大きさとなった。また、3.5mmヘッドフォンジャックが復活し、DACにはESS TechnologyのES9280AC Proが使用されている。
 超音波センサーを搭載し、本体を横持ちした際に、擬似的にLRボタンを使用可能にする「AirTrigger 5」を搭載。最新版では水平/垂直方向へのスライドやデュアルパーティション、スワイプといった動きも感知できるようになった。さらに、AirTrigger 5ではジャイロセンサーを使ったモーションコントロールで、本体を傾けて移動するといったことも行なえる。
 このほか、ゲームプレイをアシストするGAME GENIEも従来通り搭載されているが、新しくゲーム中の敵を見つけやすくするために、画面の色を反転する「スカウトモード」や、30秒までの任意の時間のキャプチャを即座に行なえる「ショートクリップ」、様々なショートカットキーを画面内に配置する「クイックコントロール」などが用意されている。

【表】ROG Phone 5のスペック

本体色

ファントムブラック
ストームホワイト

OS

Android 11(ROG UI)

SoC

Snapdragon 888(8コア、2.84GHz)

GPU

Adreno 660

メモリ

LPDDR5 16GB

LPDDR5 12GB

ストレージ

UFS 3.1 256GB

ディスプレイ

6.78型AMOLED、Corning Gorilla Glass Victus

解像度

2,448×1,080ドット、144Hz表示

バッテリ容量

6,000mAh(65W急速充電対応)

バッテリ駆動時間

約13.8時間(Wi-Fi)、約15.9時間(LTE)、約12.5時間(5G)

USB

本体下部:USB 2.0 Type-C
本体左側面:USB 3.1 Type-C(USB PD、DisplayPort対応)

カードリーダ

カメラ

背面:メイン6,400万画素(広角)、サブ1,300万画素(超広角)、サブ500万画素(マクロ)
前面:2,400万画素

SIMスロット

Nano SIM×2

通信機能

IEEE 802.11ax、Bluetooth 5.2

5G NR(Sub6)

n2/5/7/12/20/25/38/40/66/71/77/78/79

FDD-LTE

B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28/29/30/32/66/71

TD-LTE

B34/38/39/40/41/42/48

CA

7CA(DL)/2CA(UL) 対応

W-CDMA(HSPA+)

B1/2/3/4/5/6/8/19

GSM/EDGE

850/900/1,800/1,900MHz

センサー

GPS(GLONASS、BeiDou、Galileo、QZSS、NavICサポート)、加速度センサー、電子コンパス、光センサー、近接センサー、ジャイロスコープ、指紋センサー(画面内認証)、NFC 、超音波センサー

その他

デュアルフロントスピーカー、クアッドマイク、ポゴピン(純正アクセサリー用)

本体サイズ(幅×奥行き×高さ)

77×173×9.9mm

重量

約239g

価格

11万4,800円

9万9,800円

関連リンク ASUSのホームページ

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投稿者 Babaske

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