JTBは、「JTBクルーズ 2019年サン・プリンセス 世界一周チャータークルーズ98日間」を2018年1月に発売する
 JTBは11月27日に発表会を開き、豪華客船による日本発着の世界一周クルーズ「JTBクルーズ 2019年サン・プリンセス 世界一周チャータークルーズ98日間」を2018年1月18日に発売すると発表した。
 運航は2019年4月から7月までの98日間で、20カ国、31都市に寄航。料金は188万円から848万円(2名1室利用時の大人1名)。188万円の内側客室なら、1泊当たり約2万円と割安な価格設定となる。今回の募集は1800人程度で、商品はJTB販売店およびJTBクルーズ取扱店で販売する。
 使用する客船はプリンセス・クルーズが保有するサン・プリンセス。プレミアムクラスの客船をフルチャーターして実施する世界一周クルーズは、JTBが国内初であると同時に、プリンセス・クルーズでも初のアジア発着の世界一周クルーズとなる。
「JTBクルーズ 2019年サン・プリンセス 世界一周チャータークルーズ98日間」
使用客船:サン・プリンセス
客室数:1011室
乗客定員:2000名
旅行代金:188万円~848万円(2名1室利用時の大人1名)
※早期全額支払割引適用、港湾諸税、船内チップが別途必要
旅行期間:
・横浜発着 2019年4月10日~7月16日
・名古屋発着 2019年4月11日~7月17日
・神戸発着 2019年4月12日~7月18日
 発表会で挨拶をしたJTB 代表取締役社長の髙橋広行氏は「クルーズは夢のようなイメージがあるけれど、誰でも手が届く世界一周旅行を実現することで、新たなクルーズの魅力をお届けしていきたい」意気込みを語った。
 今回、プリンセス・クルーズを選んだ理由については、「2013年から5年連続寄航している実績」「日本人向けのサービスに最も秀でていること」「プレミアム船でありながら180万円台という類を見ない世界一周クルーズの料金を実現するため」という3つを挙げた。
 髙橋氏は日本船の相場が400万円前後だったのに対し「180万円台で提供できるというのが一番のポイント」と価格について強調。ターゲットはシニア層やリピーターが一番になってくるとしながらも、クルーズ初心者にも訴求していくなど、新たな需要を掘り起こしていきたい考えを示した。
株式会社ジェイティービー 代表取締役社長 髙橋広行氏
 続いてプリンセス・クルーズ インターナショナルセールス担当 シニア・ヴァイス・プレジデントのトレイ・ヒッキー氏が登壇し、「この世界一周クルーズが日本だけでなくアジアでも初となる、記念すべきクルーズになる」と喜びを語った。今回配船するサン・プリンセスは、同社が2013年にスタートした日本発着クルーズで最初に就航した客船であること、また日本の乗客から施設やサービスで好評を得ていると紹介。「素晴らしい体験を提供することを約束する」と話し挨拶を終了した。
プリンセス・クルーズ インターナショナルセールス担当 シニア・ヴァイス・プレジデント トレイ・ヒッキー氏
 昨今の日本のクルーズマーケットでは、外国客船クルーズの配船増加やクルーズ旅行の認知拡大により、日本のクルーズ人口は5年連続の20万人台となり、2016年度は248万人と過去最高を記録している。
 これに関して国土交通省 港湾局産業港湾課 クルーズ振興室長の石原洋氏は、日本へのクルーズ船の寄港回数も急増しており、2016年度は2017回、2017年度は11月1日時点で2390回を記録していると報告。寄航した地域では交流なども増え、「日本人にもクルーズ船が身近になってきている」とまだまだ成長が見込まれるマーケットについて述べた。
国土交通省 港湾局産業港湾課 クルーズ振興室長 石原洋氏
横浜市 港湾局長 伊東慎介氏
 今回の世界一周クルーズでは、横浜港、名古屋港、神戸港が発着地として設定されている。発着地となる各港からは、代表者が登壇し挨拶をした。2010年3月にサン・プリンセスが初入港している横浜港では、メインターミナルの大さん橋に加えて、2019年春のオープンをめどに、みなとみらい新港地区、および大黒ふ頭で客船ターミナルの整備を進めているとし、客船の受け入れを強化してクルーズ市場の発展に貢献したいとコメントした。
 名古屋港は年間40隻のクルーズ船が寄航しているが、日本発着の世界一周クルーズの受け入れは初となる。今回発着港になったことに対して、多くの人に利用してほしいと期待感を表わした。また神戸港では、神戸空港からターミナルまではクルマで3~4分、新神戸駅までは15分とアクセスのよさをアピール。集客面でもバックアップしていきたいと語った。
名古屋港管理組合 専任副管理者 服部明彦氏
神戸市 みなと総局長 吉井真氏
コースは「地中海」「カリブ海」「アラスカ」などを通航する王道ルート
サン・プリンセス(画像提供:プリンセス・クルーズ)
サン・プリンセス
全長:261m
全高:56.4m
全幅:32m
総トン数:7万7441トン
客室数:全1011室(海側603室/内側408室)
株式会社JTB首都圏 クルーズ事業部 事業部長 武井健一氏
「JTBクルーズ 2019年サン・プリンセス 世界一周チャータークルーズ98日間」でJTBがチャーターするサン・プリンセスは、日本最大のクルーズ船「飛鳥II」を超える総トン数7万7441トンの豪華客船。3つに分類される客船クラスのなかのプレミアム・クラスに属する。全長も261mあり、揺れにも強い船だという。
 船内には、レストランやプールのほか、劇場、スポーツコート、カジノ、図書館、アート・キャラリー、メディカル・センターなどを完備する。スタッフはJTBコーディネーターのほかにも50名以上の日本語を話せるスタッフが乗船するため、世界一周クルーズの説明を行なったJTB首都圏 クルーズ事業部 事業部長の武井健一氏は、「言葉の壁による心配はない」と述べた。
客船クラス
4ホール吹き抜けのアトリウムやバーやラウンジ
プールやスポーツコート、劇場などもある
日本人シェフによる日本食も楽しめる
 クルーズで訪れる寄港地は20カ国、31寄航地。コースは、日本を出国して世界三大海域である地中海、カリブ海、アラスカを巡り、世界三大運河に数えられるスエズ運河とパナマ運河などを通航。ローマやベニス、ニューヨークといった人気観光地を巡る王道ルートとのことだ。
世界三大海域
世界三大運河
航路
料金
 今後は、12月中旬から2018年5月末にかけて全国約30都市で説明会を実施するほか、各店舗では、リピーターから初めて乗船する乗客まで、しっかりとヒアリングを行ない、1人でも多くの日本人に乗ってもらえるよう訴求していきたいとしている。

関連リンク 株式会社ジェイティービー プリンセス・クルーズ ニュースリリース

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投稿者 Babaske

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